Aavishkaar
【設立背景】
Aavishkaarは、2001年にインドで設立された、インドの農村部及び半都市部の開発を推進するベンチャーファンドです。
Aavishkaarとは、ヒィンディー語で、「invention(発明、創造)」を意味し、インドの開発が不十分な地で、有能な起業家を特定して彼らに資本を提供し、持続可能な企業を築くサポートをすることをビジョンとして掲げて活動しています。
これまで投資対象とされてこなかった有能な人々に、事業を行う機会を提供したいという思いから、Aavishkaarは、新技術や革新的な巨大ビジネスへの投資が一般的なインドにおいて、小規模な企業への投資の方法を確立し、インドでの投資に対する考え方に大きな変革をもたらしました。
限られた資本や資源を基に、様々な場所に散らばる有能な起業家を発見し、少量の資本を彼らに投資する手法で、社会的経済的なリターンを実現し、持続的な発展途上国の開発に貢献しています。
【組織概要】
Aavishkaarは、投資を通じて、発展途上地域の持続的で公正な開発をサポートするために、3つの戦略を掲げています。
1 support
資本の供給を通じ、成長における多様な段階で、起業家を支えていくこと。これは、「Sow, Tend and Reap Strategy(種をまき、世話をし、収穫までのサポートを行う戦略)」と呼んでいます。
2 build
農村部及び半都市部の開発を推進するため、企業が位置する地域に事業のコミュニティーを確立すること。地域と共に発展する企業の成長を目指します。
3 generate
適切な時期に、責任をもって投資を終了することで、投資家に対して経済的なリターンを生み出すこと。社会的・経済的リターンの両立を目指します。
【実績】
Aavishkaarの投資先は、90%が農村部や半都市部での活動を中心としており、「農業・教育・エネルギー・医療・水と衛生・テクノロジー・金融」等の幅広い分野の事業で、途上国の未開発地域の発展に貢献しています。
具体的に、投資先企業は以下のような社会的インパクトを生み出し、結果として、貧困人口の削減が実現しています。
・教育や医療サービスといった、必需商品や必需サービスへのアクセスの確保。
・就業機会が制限された地域における、雇用の創出や増加。
・サプライチェーンの効率化や改善による、地元農民や製造者の収入増加。
・技術革新や再生可能エネルギーの使用を通じ、環境に悪い影響の削減。
・女性への雇用の創出を通じ、女性へのエンパワーメントの実現。
〈出典〉
http://www.aavishkaar.in/index.php#home