2018年6月4日-6月6日に、シンガポールで開催されたAVPN ( Asia Venture Philanthropy Network )のカンファレンスに参加してきました。
AVPNとは、シンガポールに本部を置く資金提供者たちの独自のネットワークであり、アジア太平洋地域における金融的、人的、知的資本のソーシャルセクターへの流れを拡大することを目的として設立されました。
フィランソロピーとは「人類を愛すること」という意味を持ち、ベンチャーフィランソロピーとは成長性が見込める非営利組織や社会的企業に対し中長期な視点で資金提供と経営支援を行うことで事業の成長を促し、社会課題解決を加速させるモデルです。
ARUNは、AVPN設立当初からのメンバーです。
今年で6年目の開催となるAVPNカンファレンス2018の最大のテーマは”Maximising Impact”インド等の南アジア、シンガポール、タイ、インドネシア等の東南アジアに加えて、米国、欧州など40カ国から800名以上が参加されていました。
全体セッションや基調講演が朝と夕方にそれぞれあり、午前と午後は5〜6のテーマで自分の関心がある分科会に参加することができます。
次はどの分科会に参加しようかと、和気あいあいと参加者同士で話合うのも、楽しみの一つでした。
全体セッションや分科会の合間には少し長めの休憩時間が設けられ、ランチやディナーも共にすることができ、3日間で100人近くの方と会話をすることができました。みなさんとても積極的で、目が会うだけですぐ名刺交換が始まります。
ARUNでは、アジアの社会起業家を対象としたコンペティションであるCSIチャレンジを2016年から行い、本年度は15か国、128社の社会起業家から応募をいただきましたが、そのことを話すとみなさんとても興味を持ってくださいました。
最終日には、CSIチャレンジのことを聞きつけて、知り合いになった方が起業家の方を紹介してくださったり、起業家の方が自ら私に挨拶をしてきてくださったりと、この素晴らしいネットワークにとても感動しました。
参加者のみなさんとお話しをすると、自国で社会的投資をより広めていくためにはどうすればいいか。素晴らしい社会起業家を応援してくためにどうしたらいいか。など、社会的投資を行う側として、持っている課題や思いは共通なのだと、心強く思いまいた。同じ志を持っている仲間同士だからこそ、心を通わすことに時間は多くはいらないのでしょう。
直接のふれあいを通じてフィランソロピーや社会的投資についての最新の動向を知ることができ、また、たった3日ではありましたが、世界中に同じ志を持つ仲間ができたのは何よりの喜びです。世界がもっと近くに感じるようになりました。
今回のAVPNの参加を経て、ARUNのビジョンである「地球上のどこに生まれた人も、ひとりひとりの才能を発揮できる社会」の達成に向け、これからも、途上国への社会的投資を実践しながら、社会的投資の調査研究、情報発信を行い、AVPNなどを通じて出会ったインパクトインベストメントやソーシャルビジネスを推進する他団体とのネットワークを通して、社会的投資を広めていこうと、より強く思いました。
今日は。久しぶりに記事を拝読してコメントします。世界の中でARUNは、社会的投資の分野ですっかり一目おかれる存在になっているようですね。功能さんの少しふっくらとしてきたような(品のある)落ち着きのある姿を拝見すると、今のARUNの状況を象徴しているように感じられます。AVPNなどの人的ネットワークを活かしながら、下記に紹介しました植村直己さんのような冒険心も忘れず、人間の原点に帰ったチャレンジ精神で、これからの課題への御健闘を心からお祈りします。
インターネットを通して知り合った方から地元近くにある植村直己冒険館のあるサイトページ※を紹介していただきました。植村直己さんは「子供のころの夢やわくわくする探究心」をいつまでももっていたということです。
※ http://www3.city.toyooka.lg.jp/boukenkan/index_img/17tayori.pdf
私の方は聖書にある放蕩息子の帰還のような次第で、還暦をすでに過ぎてしまってからの再出発になってしまいましたが、森林整備のグループ「よさの三四の森の会」が立ち上がり、また地元に根付いて実践してこられた愛農会の関係者の方々と連携しながら、私の生まれ故郷である与謝野町のふるさとづくりに腰を据えて取り組んでいこうとしているところです。
私も日々の祈りと植村直己さんのような冒険心をもって、与えられた課題に取り組んでいきたいと思います。
付記:
この入力する時の黒に反転するコメント欄は初めての経験ですが、斬新でわかりやすく入力しやすくて、とても良いですね。細やかな配慮を怠らないARUNの創意工夫の姿勢がうかがわれます。