突然ですが、服を買う時に何を考えますか?値段、手触り感、フィット感、お店の雰囲気…色々考えることはあると思いますが、誰が、どのように作ったか、この服ができるまでのストーリーを考えたことはありますか?

現在ARUN Seedが実施するCSI Challenge 2の応募企業の取り組む課題やビジネスモデルについて、ご紹介していきます!今回ご紹介するのはインドの繊維企業です。JETROによると、インドは繊維世界生産量の約10%を占め、 中国に次いで世界第 2 位の繊維大生産国です。また、綿花の生産量では世界の14%を占め第 3 位の繊維産業を牽引する国です。こうした経済成長の一方で、過剰な綿花栽培や布や服の廃棄物の排出により環境が汚染されています。また、労働搾取や失業が様々な場所で問題となっています。その顕著な例がインドの繊維産業と言えるでしょう。

服になる以前の布のうち15%が裁断する過程で廃棄され、生産された服のうち40%が廃棄されると言われています。また、機械化の影響を受け伝統的な布の織り手は失業し、劣悪な労働環境で従事しています。”Handloom Census of India 2009-10” が示したことによると、都会地域では半数以上、全地域では36.9%の伝統的な織り手が貧困水準以下で生活していると考えられています。

この応募企業は、織り手として伝統的な職人を雇用し、廃棄された布から織り糸を使って高品質の手織の布を生産しています。これにより、環境に優しくエシカルな布を生産すると同時に、織り手の生活水準改善に取り組んでいます。ビジネスモデルとしては、提携した企業から廃棄布を調達し、それによって生産した布をメートル単位で他のビジネスに向けて売っています。

布を作って売るというビジネスモデルは非常にシンプルな一方で、布の生産の過程で技術を用いて環境問題や貧困問題に取り組むという形をとっています。ビジネスモデルがシンプルな分、今後の成長が楽しみですね!他の企業とのパートナーシップを広げて布の供給チャンネルを増やす、服を生産しメーカーとして展開するなど様々な展開が考えられます。

私個人の意見ですが、エシカルファッションが繊維産業の構造自体を変えて行くための結節点にさしかかっているのではないでしょうか?現在、既存のファストファッション企業とエシカルファッション企業は完全にセグメントもターゲットも別れてしまっていますが、繊維産業を変えるためには、経済的な競合や技術的な競合を超えていく必要があるのではないでしょうか?

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