第22期ソーシャル・インベストメント・スクールの開催の模様を、インターン生の視点からお届け!後編です。

社会的投資をスタンダートに出来るよう、私たちも頑張ります!!

 

 

社会的投資の課題と解決策

 社会的投資は多様な広がりを見せています。国内だけでなく、ボーダレスに広がっています。また、民間、政府、国際機関など様々なステークホルダーが関わっており、投資金額や方法も様々です。今回のスクールを通して社会的投資には2つの課題があると感じました。

 

 一つ目の課題は社会的リターンの評価が難しいことです。例えば、社会課題に対して特定のビジネスがどのようにインパクトを及ぼしているかを定量的に評価することは非常に困難です。なぜならインパクトをうむまでの過程に特定のビジネスだけでなく、様々なファクターが影響しているからです。また、インパクトを経済的価値に変換することが難しいからです。

 前提として、従来の投資においても統一した基準はないため、社会的投資についても統一基準を作ることは実現不可能だと思います。ただ、社会的投資の実例や評価手法を作るための情報が不足していることは事実であり、まずは様々な投資事例や社会的インパクトの分析を知識として共有、蓄積していくことが重要ではないでしょうか?

 

 また、二つ目に社会的投資と言っても社会課題ごとに平等な金額が投資されることはないという課題があると思います。今回のスクール中のディスカションでも、「インパクト投資の中でも投資を集めやすい分野と集めにくい分野があるのではないか?」という疑問が参加者の方から投げかけられました。確かにすでにビジネスモデルが構築されている分野やエグジットがはっきりしている国などには投資が集中しやすいことは容易に想像できます。

 投資だけでなく上記の議論であげた援助やボランティアであっても、ドナーから支援を集めやすい分野や支援を集めにくい分野が存在します。わかりやすい成果が出やすい分野、社会的なトレンドとなっている分野には援助が集まりやすいです。そのため、社会的投資においてもある程度投資が偏ることは避けられないと思われます。しかし、投資金額といった数字を評価するだけではなく、社会課題に取り組む起業家を投資やアドバイスによって支えていくという根本的な姿勢がそもそも重要なのではないでしょうか?

 

未来:社会的リターンと社会的投資がスタンダードに?

 SDGsが重要視され、ESG投資という言葉が新聞で当たり前になっています。また、テクノロジーの発展により保有するデータや特許の質や量が重要になりつつあります。このような時代の中では、企業や投資を評価する軸がこれまでとは変わっていくと考えられます。その中の一つの指標として社会的リターンも企業や投資の評価に関わってくるのではないでしょうか?

 社会的投資を学ぶことは未来のスタンダードを学ぶことにもなるのかもしれません。

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