Intellecap
<設立の背景>
Intellecapは、2002年にインドで設立された社会的投資機関です。
教育や医療を受ける機会の不足、資金調達の困難さなどからグローバルな経済成長から取り残されがちである最貧困層(Bottom of Pyramid)の生活の質を向上させることを目的に創設されました。
<組織概要>
BOP層に対してもより包括的で公正なマーケットの成長を促すため、社会や環境を変えてゆくことに貢献でき、かつ成長が見込める企業に対して、以下の3つのサービスを通じてサポートを行っています。
・投資銀行
・コンサルティング・リサーチ
・ネットワーキング・イニシアチブ
また、BOP層の人々へのインパクトが特に大きい以下の分野で重点的に活動しています。
- 財務支援
- クリーンエネルギー
- 水と衛生
- 農業と農村ビジネス
- 医療
- 教育訓練
<実績>
コンサルティング・リサーチサービスでは、他の財団と連携して、結核対策や都市の貧困などのテーマに基づきインドや南アジア地域における民間企業の創設・発掘に努めています。25カ国、70以上のクライアントに対して、BOP層も取り込むビジネス戦略 (inclusive business strategies)について300件以上のアドバイスを行ってきました。
また、ファンドマネージャーの貢献度や投資先の活動内容、地域社会におけるその投資の意義などから社会的投資ファンドのパフォーマンスを評価するものとして、PRISMと呼ばれる指標を策定し、社会的投資セクターにおける透明性や説明責任の向上に貢献しています。
投資銀行サービスにおいては、そのまま燃やせば環境汚染の原因ともなる農業廃棄物を、電力不足を補うための燃料に転用しようとするビジネスや、地域で初期医療を提供するビジネスなど、貧困層にインパクトを与える企業に対して2億ドル超の株式による資金調達を行ってきました。
ネットワーキング・イニシアチブでは、起業家と投資家のネットワーク作りを活発に行っています。
Sankalpフォーラムは、毎年インドにて開催され、1000以上の起業家、社会的投資家、政府関係者等が参加し、活発な交流を行っています。2013年にはアフリカにもその活動を拡大しました。2009年に開始してから、これまで400以上の社会的企業を投資家と結びつけることに成功してきました。
また、別途記載するI3N (Intellecap Impact Investment Network)も創設しました。
<出典・参考>
http://intellecap.com/sites/default/files/IntellecapCorporateBrochureApr2014.pdf