GIIN
<設立背景>
GIIN (the Global Impact Investing Network)は、社会的投資の活性化を目的にロックフェラー財団を中心とした投資家達によって着想され、創設されました。具体的には、社会的投資家のグローバルなネットワークを構築すること、社会的・環境的なインパクト評価指標の標準化を行うこと、またアフリカ、サブサハラ地域での持続可能な農業のための投資ワーキンググループの発足が設立当初のプロジェクトでした。
<組織概要>
主要なサポーターは、DFID(UK Department for International Development)、USAID(US Agency for International Development)、ロックフェラー財団、オミディア・ネットワークです。現在は、Rockefeller Philanthropy Advisorsの後援を受けたプロジェクトとして運営されています。
<実績>
GIINでのイニシアチブとしては、以下の3つが主なものとして挙げられます。
IRIS(Impact Reporting and Investing Standard): IRISは、GIINのイニシアチブの元に開発された評価指標で、組織を社会的、環境面また財務面でのパフォーマンスから評価を行うものです。GIIN はインパクトインベストメント市場の成長には、透明性と 信頼性のある社会インパクトを計測する指標の開発は不可欠であるという考えのもと、IRIS を開発しました。IRISを用いることで、 様々な社会的投資の関係者が同じ言葉を用いてパフォーマンスについて意思疎通することができ、また一貫性をもって評価や比較を行うことができるようになっています。
IMPACT BASE: 社会的投資を実施する世界中の 250 を超えるファンドの詳細情報が格納されているオンラインデータベースで、投資家とファンドを繋ぐプラットフォームです。これにより、断片的で不透明なことが多かった社会的投資のファンドや商品情報が整理され、より効率的に情報を探したり、共有することができるようになりました。このデータベースは、社会的投資のテーマ、投資手法、投資地域、投資分野別にファンドを検索でき、自身の興味のあるファンドを簡単に検索することができるようになっています。
リソース: 社会的投資をより広く社会に広めるため、社会的投資の変遷や事例を、様々な会議やメディアを通じて投資家や潜在的な投資家、世間一般に向けて発信しています。この一環としてオンラインのリサーチデータベースを提供しており、GIIN や GIIN 設立メンバーや研究所による社会的投資に資する出版物が紹介され、地域や分野別に検索できるようになっています。また、キャリアセンターとして採用情報を提供したり、ニュスレターの発行も行っています。
<出典>
http://libopac.jica.go.jp/images/report/12127320_01.pdf
http://www.thegiin.org/cgi-bin/iowa/home/index.html